脳卒中の患者さんは現在全国に100万人以上、毎年新たに20万人以上が発症していると推計されています。
家族や身近な人、職場の人がいつ発症してもおかしくありません。
もし関係のある人が脳梗塞になってしまった場合、お見舞いに行ったほうがいいのかどうか?いつ行ったらいいのか?何を持っていけばいいのか?難しいですよね。
ここでは、脳梗塞という病気の性質から、お見舞いについて考えていきたいと思います。
脳梗塞になった人へのお見舞いは必要?やめたほうがいい?
まず、脳梗塞の方のお見舞いに行ったほうがいいのかどうかですが、もちろんケースバイケースではあるものの、慎重になったほうがいいのは間違いないでしょう。
脳梗塞は脳の血管が詰まり、脳の機能の一部が失われてしまう病気です
発症後ある程度の回復をみせるものの、何らかの後遺症を残すことが多いのです。
発症した本人は今までできていたことが急にできなくなったという強いショックを受けています。
今後どれくらい症状がよくなるのか、どの程度の後遺症が残るのかは、医療者にも見通しがつかないことも多く、大きな不安のなかで過ごしています。
思うように回復せず、うつ状態になってしまう患者さんもいます。
あまり不用意なお見舞いで、本人の心情を害するような結果にはしたくないですよね。
ただ、つらいときほど周囲の支えが必要であるのも間違いありません。
親しい人や家族の心のこもったお見舞いは、何よりも力になることでしょう。
ポイントを抑えたお見舞いで、治療に前向きになれるといいですね。
コロナ禍の今、脳梗塞のお見舞いで確認したいこと
新型コロナウイルス感染拡大の第六波を迎える今、そもそもお見舞いを制限している医療機関が大多数です。
本人との面会はまず難しく、医療機関によっては、飲食の持ち込みが制限されている場合もあります。
一方で、タブレットなどによるオンライン面会や、メッセージを届けるといったサービスを実施している医療機関も存在します。
まずは治療を受けている医療機関で、どのようなお見舞いが可能なのか、確認するようにしましょう。
お見舞いの時期やタイミング

脳梗塞は、発症後できるだけ早期に血栓を溶かす治療や、脳の腫れを抑える治療を行うことで、その後の経過が大きく変わります。
早期に再発するケースや、合併症を起こす可能性も考えられ、発症直後は症状が大きく変動する不安定な時期です。
「できるだけ早くお見舞いに行きたい」と思っても、まず容態が落ち着くのを待たねばなりません。
発症後1週間程度経つと、ある程度症状や治療内容が安定してきます。
お見舞いの時期としては、最低でも1週間は経過してからのほうが良いでしょう。
脳梗塞のお見舞いの注意点

脳梗塞は必ずしも「治る」病気ではないため、お見舞いには注意が必要です。
患者さん本人の気持ちやショックに対する気遣いが必要なのはもちろん、身体的な障害が起きている可能性があることに注意が必要です。
例えば、食べ物。
お見舞いの定番であるフルーツや甘いものなど、本人の好きなものを持っていきたくなるかもしれません。
しかし、脳梗塞は、ときに飲み込みに障害が出る病気です。
「好きなものを前にして食べられない」という状況は、かえって酷ですよね。
再発を防ぐため、糖分や塩分には制限がかかっている可能性があります。
脳梗塞のお見舞いに、食品関係は難しいと言わざるをえないでしょう。
他にもお見舞いの定番である雑誌やDVDなど。
目の見え方に症状が出ている場合などは「文字が読みづらく疲れやすい」といった症状から、楽しむことができません。
本人の病状は、他人が病院などに問い合わせても、教えてもらうことはできません。
可能であれば、ご家族などにお話を伺い、病状を把握した上でどのようなお見舞いをするのが良いか、検討された方がよいと思います。
脳梗塞におすすめのお見舞い品

脳梗塞の病状はさまざまなので、適切なお見舞いというのは人それぞれであるといえます。
それでも失敗の可能性が少ないお見舞い品を考えてみましょう。
花、写真など
脳梗塞の治療やリハビリ中は、疲れていて文字や画面を集中して見続けるのは難しいかもしれません。
ベッドのそばや机の上に飾ることのできるような花や写真などであれば、負担にならず、好きな時に見ることができるので、気分転換に役立つでしょう。
家族や親しい友人との思い出の写真などは、いかがでしょうか?
花に関しては、生花の持ち込みを禁止している病院があるので、事前に聞いておくほうが無難です。
テレビカード、病院の売店で使えるQUOカードなど
病院での療養生活では、以下のように、何かと細かなお金を使用することがあります。
・テレビを見る
・自動販売機で飲み物を買う
・冷蔵庫やコインランドリーを使う
・売店で買い物をする など
テレビカードやQUOカードは、1000円単位で購入できることが多いため、気軽に実用的なお見舞いができるでしょう。
小型ラジオなどの音声デバイス
脳梗塞の療養中でも、音声であれば、それほど負担にならずに楽しむことができます。
ラジオや音楽を聞くことができる音声デバイスとイヤホンをプレゼントすれば、好きな番組や音楽を楽しむことができるでしょう。
メッセージ
脳梗塞の治療には、少なからず不安と焦りがつきまとうもの。
お見舞いに来てくれただけでもちろん嬉しいですし、お見舞いの品をいただけたら、さらに感謝の気持ちが高まるでしょう。
さらに、お見舞いの品に心のこもったメッセージがあったら、本人の力になることは間違いありません。
患者さんへの誠意をもった言葉は、何よりのお見舞いになることでしょう。
まとめ
脳梗塞のお見舞いについて、注意点やおすすめのお見舞い品を紹介しました。
いくつか注意点があるものの、患者さん本人は周囲の人のサポートを必要としています。
ぜひポイントを抑えて、お見舞いに行ってほしいと思います。