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脳梗塞の知識

by脳梗塞MZ編集部 脳梗塞MZ編集部

怒りっぽいのはもしかして脳梗塞のせい?

人間の脳は体全体に司令をだす中枢です。

 

生命を維持するための呼吸や心臓に関する機能、言語を理解する・発する機能、手足を動かしたり、触った感触や寒さ、暑さなどを感じたりする機能など、多彩な機能を担っています。

 

脳梗塞では脳の機能の一部が障害され、原則として一度障害された脳の機能は元に戻ることはありません。

そのため、脳梗塞になり命を落とすまで至らなかった方も、何らかの後遺症を残すことが多いのです。

 

見た目で分かりやすいのが手や足の麻痺です。

 

右か左、片側の手や足に残ることが多い症状です

 

一方、見た目では中々分かりづらいのが、高次脳機能障害と呼ばれる症状です。

 

高次脳機能とは人間らしくあるための機能とも言えるもので、知識に基づいて行動を計画し、実行するための機能です

 

今回は高次脳機能障害の一症状である、怒りっぽくなるなどの性格変化について解説していきます。

脳梗塞になって性格が変わり、怒りっぽくなった!?社会的行動障害とは

脳梗塞になって性格が変わり、怒りっぽくなった!?社会的行動障害とは

もともとは穏やかな性格で非常に優秀だったのに、脳梗塞になってから怒りっぽくなり手に負えないほど頑固になった、その一方で気まぐれで優柔不断になるなど人が変わったようになってしまう方がいます。

 

このように相手の気持ちがうまく理解できない、感情がコントロールできず衝動的に怒ってしまうなどの症状が原因で社会に適応するのが難しい状況を、社会的行動障害といいます。

 

社会的行動障害は脳梗塞の数ある症状の中でも、社会復帰に向けて壁になりやすい症状であるため、注目されています。

 

周囲からの見た目では分かりづらい症状であるため理解を得るのが難しく、家族の負担にもなりやすい症状です。

 

社会的行動障害と関連が深いと考えられているのが、脳の一部である「前頭前野」です。

 

前頭前野は人の認知や行動に関わる部分で、考える、記憶する、感情をコントロールする、などの機能を担っていると考えられています。

 

脳梗塞により前頭前野に損傷が及ぶと、認知や行動をコントロールする機能に障害が起きて社会的行動障害につながります。

 

社会的行動障害の原因となる性格変化には、大きく分けてアパシーと脱抑制があります。

 

アパシーとは無気力・無関心になってしまうこと、脱抑制とは衝動や感情を抑えることができなくなった状態です。

 

前頭前野の中でも意欲と関連が深いと思われる部分、脱抑制と関連が深いとされる部分があり、損傷部位や環境により症状の出方が異なります。

 

脳梗塞によって怒りっぽくなった方、それは症状の一つである脱抑制なのかもしれません。

脳梗塞の前兆かも?急な性格変化に要注意

脳梗塞の前兆かも?急な性格変化に要注意

脳梗塞は脳の血流が途絶えることで脳の組織が障害される病気ですが、発症する前に前兆が現れることがあります。

 

血流が完全に途絶えるまでには徐々に減少してくる過程があり、一時的に脳梗塞の症状が発生することがあるのです。

 

突発的に脳梗塞の症状が起きて自然に軽快するものを一過性脳虚血発作(TIA)と呼び、脳梗塞の前兆としてその重要性に注目が集まっています。

 

典型的には手や足が動きづらい、ろれつが回らないなどの症状が数分続き、その後自然に戻ります。

 

また脳の動脈硬化が強い方では、めまいやふらつき、話す時に舌がもつれるなどの症状が起きることがあります。

 

TIAや動脈硬化による症状は高次脳機能に関する症状となることがあり、その場合物忘れしやすい、怒りっぽいなどの症状が発生する可能性があります。

 

物忘れは脳の症状として多くの方に認識されていますが、怒りっぽいなど性格変化が脳の病気から来ているものとは中々想定されませんよね。

 

ある日を境に急に性格が変わった、気分にむらがあるなどの場合は脳梗塞の前兆として注意が必要かもしれません。

怒りっぽくなった方への正しい対応とは

怒りっぽくなった方への正しい対応とは

脳梗塞など病気が原因で性格が変化してしまった方は、自分の性格が変化したことを認識できないことがほとんどです。

 

怒っている方に怒り返してしまっては逆効果で、周囲が病気として認識し包容的に接することが大事です。

 

本人が怒りたくて怒っているわけではなく、さまざまな状況に柔軟に対処するのが難しいため結果として怒ってしまっているという状況なのです。

 

怒ったために失敗した、ということも認識するのは難しいため、怒ってしまいやすい状況におかない、状況を作らないという対処が必要です。

 

そのためには本人が怒っている状況を観察して、特定の相手に対してなのか、特定の場所で怒るのかなど分析する必要があります。

 

怒りっぽいことに限らず、アパシーにおいても同様に、対応法は一日の予定や週間予定など生活リズムの確立が基本となります。

 

すべての人に共通する解決策はなく、患者さんそれぞれの状況に応じた対応が必要です。

まとめ

まとめ

脳梗塞と性格変化、特に脱抑制との関連について解説しました。

 

怒りっぽいのは脳梗塞の一症状であるかもしれません。

 

本人の努力ではどうしようもないことも多いため、周囲が協力し社会復帰を支援していきたいものです。

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脳梗塞MZ編集部

脳梗塞MZ編集部

この記事を監修した人

脳梗塞・脳出血などの脳血管障害は、65歳以上が要介護の状態になる原因の1位(厚生労働省調べ)であり、脳卒中患者のQOL向上の一助となることを目指し、基礎知識・予防・リハビリ情報をお届けするWEBマガジンです。

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