脳卒中にならないためには「飲み物」が重要!?身体の中から脳卒中を予防しよう

脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることによって、急に倒れてしまう病気です。

異常が起こってしまった脳の部分は、出血により壊死してしまいます。

そのため、発症後に麻痺や言語障害、意識障害などの後遺症が残るケースが非常に多いことでも知られています。

死亡する可能性はもちろんのこと、寝たきりや要介護状態になる可能性がある脳卒中は、誰もが発症を回避したい病気です。

実は私たちの身近には「毎日摂取していると、脳卒中の発症が低い傾向がみられる」という研究結果がある飲み物があります。

毎日の飲み物を見直して、脳卒中にならないために身体の中から脳卒中を予防していきましょう。

目次

脳卒中の原因は?

脳卒中は、なんらかの要因で脳の血管が詰まる「脳梗塞」や、脳内の血管が破裂する「くも膜下出血」「脳出血」の総称です。

脳卒中は、いずれの病気の場合も、血管や血の流れに異常が起こることが要因で起こります。

では血管や血流に異常が生じるのは、どういった原因によるものなのでしょうか。

脳梗塞を引き起こす原因

脳梗塞は、脳卒中の中でも特に発症の割合が大きい病気で、脳血管の血流が滞ることで発症します。

脳血管が詰まってしまう要因は、主に動脈硬化です。

動脈は、動脈の血管にコレステロールが増えることで硬くなりやすいという性質があります。

高血圧状態や高血糖状態が続くと、さらに発症のリスクが高まると考えられています。

そのため脳梗塞を防ぐためには、以下が必要です。

  • 血中のコレステロールを下げること
  • 血圧と血糖値に配慮した生活を意識すること

くも膜下出血を引き起こす原因

くも膜下出血は、脳の表面にあたる軟膜と、くも膜と呼ばれる層の間の血管から出血する病気です。

事故やケガなどの外傷的な要因で発症するリスクもありますが、なんらかの理由で形成された脳動脈瘤に対して、動脈硬化や高血圧といった負荷がかかることで発症するケースがほとんどです。

現在の研究では、脳動脈瘤が形成される要因は、遺伝による要素が大きいとされています。

この脳動脈瘤を破裂させないためには、以下を管理しておく必要があります。

  • 血中のコレステロール値や血糖値
  • 血圧

脳出血を引き起こす原因

脳出血のほとんどのケースは「高血圧性脳内出血」と呼ばれる病気です。

脳内の血管が高血圧に耐えられなくなり、破裂することで、一部の血管が破裂する症状が特徴です。

もともとの脳血管の奇形や脳腫瘍などの要因で脳出血を発症することもありますが、脳出血の6割程度は高血圧性脳内出血と考えられています。

改めて血圧を適性値に保つこと、そして過度の飲酒・喫煙や、精神的なストレスを見直すことで、ある程度は脳卒中にならないためのリスク回避ができるといえます。

脳内出血 | 病気の解説 | 札幌の中村記念南病院(社会医療法人医仁会 中村記念南病院)
http://www.nmh.or.jp/minami/explanation/ex03brain-bleeding.html

脳卒中にならないために、重要な飲み物とは

脳卒中にならないためには、高血圧・高血糖・高コレステロールに注意が必要であるということが分かりました。

普段の食生活や運動習慣を見直すことで、血液や血管を健やかな状態にしておきたいところです。

実は脳卒中に関する研究を進める中で、脳卒中にならないためにキーポイントとなる飲み物があることが分かっています。

脳卒中にならないために摂取すべき飲み物は「緑茶」!

国立がん研究センターの研究によると、全く緑茶の摂取習慣がない人と比較した場合、週に1回以上でも緑茶の摂取習慣がある人は、脳卒中の発症率が低いことが分かっています。

特に、1日4杯以上緑茶を飲む人の場合は、その傾向が顕著になっています。

全く緑茶を飲まない人と比べると、脳卒中の発症率は8割程度であることが分かっています。

緑茶・コーヒー摂取と脳卒中発症との関連について(国立研究開発法人 国立がん研究センター)
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3278.html

どうして緑茶が、脳卒中にならないために重要な飲み物なの?

緑茶にはカテキンというポリフェノールの一種である成分が含まれています。

緑茶特有の渋味や苦味のもとでもあるカテキンですが、強い抗酸化作用をもっていることでも知られています。

このカテキンに含まれる抗酸化作用は、以下のような働きをします。

  • 血糖値の上昇を抑える
  • 中性脂肪を分解し、肥満を予防する

そのため、緑茶は脳卒中にならないために摂取したい飲み物として適していると考えられています。

特にカテキンの含有量が多い緑茶は、一番茶ではなく6月以降に収穫される二番茶や三番茶の煎茶、もしくは釜炒り茶であるとされています。

忙しいあなたには、ペットボトルの緑茶がおすすめ

以下のような方には、ペットボトルの緑茶がおすすめです。

  • 毎日緑茶を入れるのは面倒
  • 急須や茶こしを洗う手間を省きたい

特に近年では、カテキンやポリフェノールの含有量を増やした特定保健用商品(トクホ)の商品も多く流通しています。

毎日飲む飲み物の中にカテキンを意識することが、脳卒中にならないために大切です。

脳卒中にならないために、避けたい飲み物は?

カテキンやポリフェノールは、抗酸化作用により血圧の上昇を抑えたり、脂肪の吸収を抑制したりする効果がありますので、積極的に飲み物で摂取していきたい成分です。

しかしながら世の中には、砂糖や人工甘味料が配合されている関係で、非常に高いカロリーをもつ飲料も多く流通しています。

以下のような飲み物の場合、カテキンやポリフェノールの抗酸化作用よりも、摂取カロリーによる身体への負担の方が大きい場合があります。

  • ポリフェノールを含むココアに砂糖を追加したココア飲料
  • カテキンが豊富な抹茶に甘味料を加えた抹茶ラテ

脳卒中にならないためには、まず大前提として血糖値をあげるような飲み物を避けるところから習慣にしていきましょう。

脳卒中にならないためには、飲み物に加えて定期的な検査を受けよう

脳卒中にならないためには、糖分が少ないながらも抗酸化作用をもつ飲み物を選ぶ習慣がおすすめです。

しかしながら脳卒中は脳内で起こる病気なので、基本的には自分で脳卒中の兆候に気づくことは出来ません。

そのため脳卒中にならないためには、定期的に脳ドックを受診することで、脳内の血管の状態や動脈効果の兆候をしっかりと確認しておくことが大切です。

以下を心がけながら、脳卒中にならないためにしっかりと自分の健康を管理していきましょう。

  • 毎日の生活の中に、抗酸化作用をもつ飲み物を摂取する習慣を取り入れる
  • 40歳を過ぎたら1〜2年おきに脳ドックを受診する

この記事を書いた人

脳梗塞・脳出血などの脳血管障害は、65歳以上が要介護の状態になる原因の1位(厚生労働省調べ)であり、脳卒中患者のQOL向上の一助となることを目指し、基礎知識・予防・リハビリ情報をお届けするWEBマガジンです。

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