「脳トレで高齢者の認知症予防になる?」「脳トレが続けられるか心配」このような疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
脳トレは、脳内の血流を促進して認知機能の低下を防ぐことができると言われ、多くの老人ホームやデイサービス、自治体で実施されています。
脳トレは一度やっておしまいというものではなく、続けることに意味があります。
そのためには、高齢者の方が楽しみながら行えることが大切です。
そこで今回は「高齢者におすすめの脳トレ」と「楽しみながら続けるポイント」について解説します。
日本は世界一の高齢者大国
日本は世界的に見ても高齢化が進んでおり、世界一の高齢者大国となっています。
高齢化と切っても切り離せないのが認知症です。
まずは日本の高齢者の現状と認知症対策などについて説明します。
日本の人口の約30%が高齢者
内閣府から発表された「令和3年版高齢社会白書」によると、65歳以上の高齢者が人口に占める割合は約30%となっています。
高齢者と認知症
高齢化が進めば、認知症になる方は当然増えてきます。
これは至って自然なことで、避けては通れない道です。
問題は認知症のことをしっかりと理解し、うまく付き合っていくことだと言えるでしょう。
認知症対策
厚生労働省は、認知症対策を数多く実施しています。
一番力を入れているのは、認知症に対する国民の理解を深め、どのような対策を練ればいいのか周知することです。
他にも老人ホームやデイサービス施設、自治体などと連携して、よりよい老後を過ごせるように対策を実施しています。
厚生労働省単体だけでなく、関係省庁などとも連携し、幅広く実施している対策もあります。
高齢者と脳トレ
高齢者が認知症になる原因は、脳内の血流が悪化することにあります。
脳内にエネルギーを運ぶ酸素や糖分が不足してきて、認知機能にも影響を及ぼしてしまいます。
そのような認知機能の低下を防ぐために有効なのが「脳トレ」と言われています。
脳トレは認知症予防につながる
脳トレとは、問題などを解きながら頭の体操をすることです。
考えながら脳を使うことで、脳の働きが活性化されます。
脳トレゲームなどは老若男女問わず楽しむことができ、レクリエーションなどに使われることも多いです。
また、脳トレは脳内の血流を促進して、認知機能の低下を防ぐことができるとされています。
そのため、高齢者の認知症対策として、実際に多くの老人ホームやデイサービス施設、自治体などで活用されています。
脳トレを実施するポイント
脳トレは楽しみながら継続して続けることが大切です。
問題を解くことが目的ではなく、脳をトレーニングすることが目的です。
続けるためには、楽しく行わなければなりません。
当然答えを間違えても問題ありませんし、間違えたことを非難し、本人が自信を失うようなことをするのは厳禁です。
高齢者はちょっとしたことでも自信をなくしたり、やる気をなくしたりしてしまいます。
高齢者におすすめの脳トレ3選
脳トレは簡単にできて、楽しいことが大切です。
そして、できるだけ幅広い分野のゲームをすることで、効果的な認知症対策になると言われています。
ここでは、高齢者におすすめの脳トレを3つご紹介します。
なお、解くのが難しい問題は達成感を得ることができず、むしろ気持ちが落ち込むだけで逆効果になりますので、注意してください。
なぞなぞ
「なぞなぞ」は解くときに、普段使わない脳を刺激します。
そのため「なぞなぞ」をすると頭の回転が早く、柔軟になると言われています。
答えを考えるときに想像力を働かせると、脳のトレーニングに非常に効果的です。
また、問題を楽しみながら考えたり、正解を当てたりする満足感が、脳に心地よい刺激をあたえ、ストレス解消効果も期待できます。
みんなで集まって問題を考え、話し合いながら行えば、コミュニケーションも活性化し、さらなる効果が期待できます。
漢字クイズ
漢字クイズ・漢字問題は、高齢者にとって馴染みがあり、気軽に始められるというメリットがあります。
いろいろなパターンの問題を作ることが可能で、高齢者の興味に合わせられるのも魅力です。
以下のような問題がよく作られますので、参考にしてみてください。
- 漢字や熟語を答えるクイズ
- 食べ物や動物などテーマを決めて難しい漢字を出題し答えるクイズ
- バラバラの漢字を組み合わせて四文字熟語を完成させるクイズ
- 穴あき熟語などを答えるクイズ
- 百人一首や俳句を使ったクイズ
指先体操
指先体操は指先を使って行う脳トレです。
指には脳につながる神経が多くあり、指を動かすことで脳のトレーニングになります。
簡単に指を動かすだけでも効果がありますので、指を順番に折り曲げるようなシンプルなゲームでも、脳の活性化に繋がります。
高齢者は脳トレで楽しく健康に認知症予防
日本は世界一の高齢者大国で、人口の約30%が65歳以上の高齢者です。
高齢者が増えると、認知症の方も当然増えます。
認知症対策として老人ホームやデイサービス施設、自治体などでは「なぞなぞ」や「簡単なゲーム」を使った「脳トレ」が積極的に行われています。
脳トレは楽しみながら続けることがポイントですので、簡単なゲームなどみんなでコミュニケーションを取りながらできるものがおすすめです。
よりよい老後を過ごせるように、認知症について正しく理解し、予防のために脳トレを始めてみてはいかがでしょうか。